『新建設業を考える』をテーマとして考え続けます。
2009年

平成17年7月23日

アメリカという国は、他の国と違う国だとあらためて感じました。文章中にある『さまざまな人種が、オデンのようにそれぞれの固有の形と味を残したまま一ツ鍋の中にはいっている』という表現はまさしくそのものだとおもいます。各州は、違う国から移民してできたものであり州の集まりがアメリカという国だということです。
また一ツ鍋すなわちアメリカ人は、日本人と自己表現を比較する場面で、アメリカ人は自己を表現し自己が正しいと思っていることをやることによって相手の心を察する感覚が弱くなっているとのことであった。このことは、逆に日本人は、相手のことを察することには長けているが自己表現するこが苦手であるということがわかる。私たちの通常の会話の中でも相手のことを察しながら会話していることが多くあることからも伺えます。
また、アメリカという国家の成り立ちでは、他の国では古来の文化が累積し、近代に入って近代の法で秩序された国にくらべアメリカは逆で広大な空間を法という網でおおいその法に移民を従わせるとうことで国家が出来上がっています。
また、アメリカは広大な土地があり不要になった産業でフィラデルフィアの鉄鋼製構造物の巨大な廃墟群をそのまま廃棄しゴーストタウン化できるということ自体が日本では考えられないことです。このことは、古い航空機が無数においてある映像がテレビで映し出されたときを思い出されました。
このようなアメリカが『アメリカのようになれ』と自由と平等、人権の尊重、機会均等といって何一つアメリカ的条件を持たない国々に本気で勧めているくだりは、過去にはベトナム戦争、アフガン紛争、イラン戦争、イラク戦争などを引き起こしている根底にもあるかとおもわれます。ただし、アメリカ的善意のことにふれた部分でメリーランド州やコロラド州の各地に採種圃場がありそこでは世界中の植物の種をただで分けてもらえることができるとしてアメリカ文明として国家を超えた世話好きであるということにふれている。
世界史上こういう国がかつて存在しなかったことは非常に興味のあるアメリカ国家であると感じました。日本国は、周りが海に囲まれほぼ単一民族であることからも日本にないものがアメリカでないかと思うことと国際的な感覚がアメリカ国内ではすでに国家の形成された時代からあるということは世界的な観念からみて何か得られるものがあるかと思います。

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